こんにちは!「研究」と「現場」のハイブリッドトレーナー
比嘉一雄(ひがかずお)です‼
よく「早食いは太る」とか「ゆっくり食べたら痩せるよ。」というようなことが言われています。
それは本当なのでしょうか?
答えは「食事の形式による」といったところでしょうか。
太るか太らないかを「脂肪の増減」とする場合、
太るか太らないかは摂取するカロリーの大小によって決まります。
ですのでゆっくり食べようが、野菜を先に食べようが、
定食やワンプレートなど量が決まっているものを食べる場合は何も変わりません。
では、なぜ、ゆっくり食べると痩せるというようなことが言われているのでしょうか?
このことは実際に、研究でも明らかにされています。
「早く食べるグループ」と「ゆっくり食べるグループ」に分けて、
お腹いっぱいになるまで食べてもらったところ
早く食べるグループの方がより多く食べるという結果がでました。
これは、満腹中枢を強く刺激(満足する)するインスリンが分泌されるまでに、
食べ始めてから5-10分程度かかるために、
その間に早食いの方が当然たくさん食べてしまうからです。
逆に、イタリアンやフレンチのコース料理の一品一品は少量でも、
終わってみるとお腹がいっぱいになるのはこのためです。
しかし、この実験結果は、量が際限なく用意されていて、好きなだけ食べていいという状況の話です。
いわゆる、食べ放題、ブッフェ形式のの場合はゆっくり食べたほうがいいのです。
どうしても早く食べてしまう方は、細かく箸を置くのも重要な方法と言えます!
ゆっくり食べればいいのか?
ひとつ、面白い研究報告をご紹介します。
2007年、アメリカのペニングトン生物医学研究所のコービー・マーティンは、
男女の太り気味の参加者を集め、3つのグループに分けお腹いっぱいになるまで食べてもらった。
①普段と同じ早さで食べるグループ
②普段よりも倍遅く食べるグループ
③普段の早さではじめ食べ、途中から倍遅く食べるグループ
の3種類である。
その結果、普段よりも倍遅く食べるグループ(②)は、男性では食べる量が減ったが、女性は減りませんでした。
しかし、面白いことに、いつもの速さで食べ始め、途中から遅くするグループ(③)は男女ともに食べる量が大幅に減ったのです。
しかも、ゆっくりと食べるよりもずっと食べる量が少ないという結果になりました。
【今日の一句】
早く食え 40秒で 支度しな!