こんにちは!
「研究」と「現場」のハイブリッドトレーナー
比嘉一雄(ひがかずお)です‼
今回は「ダイエット中、一体何を基準にしていたらいいの?」
という質問をいただいたのでそれについて書いてみたいと思います。
正直にいうと正解はありません。
でもそれぞれの特徴を理解し、
その上で「これが妥当かな」と言うことはできるのではないでしょうか。
皆さんはダイエット中は何を基準にしていますか?
考えられるのは「体重(kg)」「体脂肪率(%)」「ウエストの周径位(cm)」「見た目(?)」
の4種類くらいだと思います。
ではさらに質問します。
この4つの中で最も基準として良いものはどれだと思いますか?
私は、「体脂肪率」だと思います。
「やっぱり!私もそう思った!」と思った方が大半だと思います。
体脂肪率が減るということは、筋肉が増えるor維持のまま、脂肪が減ったということを
客観的に知ることができるということなのですごくいいです。
ただし!ここでただし君が入ってきます。
私の答えを正しくいうと「(もし正確に測ることができるとするならば)体脂肪率」となります。
よく、トレーナーの方で
「筋肉は脂肪よりも軽いので、筋肉がつくと体重は増えちゃうんですよ。
なので、体脂肪率を減らしていくことを目標にしましょう!」
と不適で明るい笑顔で声高に言っているのを見かけます。
確かに、その通りなのです。
その崇高な考えは素晴らしいのですが…。
でもその体脂肪率、どうやって測るの?
っていう話になるんです。
そんなもん、どこの電器屋にだって売っているじゃないか!
と言われそうですが、
実は、家庭用の体重計の「体脂肪率」というのはインピーダンス法(※)による推定値であって、
非常に曖昧な部分が多く、信頼できる正確なデータを測るのには適していないのです。
フィットネスジムや病院にあるものも、多少は実際の数字に近いかもしれませんが同じです。
測る時間や、体温、食事内容、腕や脚の曲げ方などによって、
2-3%くらい平気で変わってしまいます。
ホットヨガなどで前後で体脂肪率を測らせたりするのはこの体温の作用を使って、
体脂肪率の低下をヨガの効果と錯覚させて入会させるためなのです。
一回のホットヨガで体脂肪率が2%も下がったと喜んでメールしてきた友人がいたので、
すぐに2%の脂肪を減らすのがいかにすごい事なのかというのを電話で煌々と説いたことを思い出しました。
話が逸れてしまいましたが、体脂肪率というのはそのくらい曖昧なものなので、
それを基準に頑張っていると頭が混乱してモチベーションの維持が難しくなると思います。
※微弱な電流を体内に流し、脂肪と筋肉(水分)との電気抵抗の差を利用し、
体脂肪の量を推定する方法
その②に続く