お久しぶりです。
こんにちは!
「研究」と「現場」のハイブリッドトレーナー
比嘉一雄(ひがかずお)です‼
もうノーベンバーですね。
今回は、我らが兄貴、谷本道哉(石井研究室の先輩で現近畿大学講師)がトレーニングマガジンvol.14で書いていたコラムが非常に
面白く、是非皆様にも読んでいただきたかったので、紹介いたします。
もちろん、兄貴の了承も得ています。
以下トレーニングマガジンVol.15 トレーニング・クリニックより抜粋
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Q:「巻くだけダイエット」をはじめとする「骨盤矯正」をキーワードとした書籍やメソッドが非常に流行っています。その効果のほどはどうなのでしょうか?本当に痩せる効果は期待できるのでしょうか?
A:幻冬舎の『巻くだけダイエット』(山本千尋 著)は社会現象ともいえる大ブームを巻き起こし、2010年上半期のベストセラーランキングで1位に輝いたといいます。
この空前の大ヒットで高い評価を浴びると同時に、「本当に効果はあるのか」「科学的な根拠はあるのか」といった批判の声も上がっています。
2010年3月発売のAERA(朝日新聞出版)に「『巻くだけダイエット』重大疑問」と題した批判記事が話題になりました。AERAの記事では書籍の内容に関するいくつかの疑問を著者に問いただしています。
それに対して著者の方は「科学的な検証で確かめたわけではなく、あくまでも私の推論です」「今後は科学的な証明もしていかなきゃいけない」などと答えていました。
この記事を見て驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この記事で筆者の方の回答は極めて正直で当たり前の内容だと思います。
「巻くだけ…」に限らず、世に出ている健康・美容系の書籍・記事の多くは「科学的な実証の有無や生理学・解剖学等の理論的裏付けとは関係なく著者が個人的に思ったこと考えたことを」が書かれているからです。
このことは独自の方法論を展開するトレーニング・エクササイズ系の書籍や記事の多くにもあてはまることです(一般書には記載内容に対する学術的な審査はありません。)
つまり、AERAの記事は「巻くだけ…」に対する批判ですが、これは一つの例にすぎません。
この記事の内容は同系統の書籍全般に対する批判であると捉えるべきでしょう。
科学的根拠がないからと言って、すなわちそれが誤りであるとか効果がないというわけではもちろんありませんが、読者はこのような状況を理解しておく必要があると思います。
また、健康・美容系の書籍や記事では、「誇張された表現」が商業的戦略として常套手段となっていることも頭に置いておくべきでしょう。
「骨盤のゆがみ」とはどういうことか
「巻くだけダイエット」にはバンドを使った体操なども紹介されていますが…
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これ以降は、巻くだけダイエットを科学的知見から細かく検証しています。
その内容もすっごく面白いので続きは書店へ^^
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非常に興味深いのですが、
何より本を読み、何かの知識を得ようとしたとき、それが本当かな?なぜそうなるのか?この著者はなぜそうなると書いているのか?
などしっかり考える必要があります。
特に、何のバックボーンもない人が書いた場合は注意が必要になります。
タレント本なんかがそうですよね?
ダイエットは
摂取カロリー < 消費カロリー
これだけなので、何かを始めるとき、騙される前にこれはどっちに効くのだろう?
と考えてみてください。
大まかでいいのです。
例えば、
ビリーズブートキャンプはあんだけ動けば、消費カロリーが増える→痩せるだろう。
朝バナナダイエットは朝、あれしか食べなかったら、摂取カロリーが減る→痩せるだろう。
ホットヨーグルトダイエットは、意外と脂質が多くてカロリーあるけど大丈夫かな?温度は関係ないな。→たぶん効果ないだろう。
巻くだけダイエットは…です。
谷本さん、本当に素晴らしい科学者ながら、本当に素晴らしいメッセンジャーでもあるので是非著書を読んでみてください。
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スキルトレの重要性を再認識
みんなに読ませたい
アスリートだけでなく、スポーツ指導者には必ず読んで欲しい本
これはわかりやすい
筋トレが好きな人にも、スポーツが好きな人にも!
【今日の一句】
巻くだけで すぐになれたよ チャーシューに