こんにちは!
「研究」と「現場」のハイブリッドトレーナー
比嘉一雄(ひがかずお)です‼
よく、年齢を重ねると筋肉つが遅れるという風に言われますよね?
果たしてそうなのでしょうか?
実際にそれを感じている方もいるかもしれません。
結論から言います。
筋痛の発生が年齢とともに遅れるというのは「たぶん」ありません。
今のところ、それを実証したデータは介入実験、アンケート調査ともにありません。
年をとったら筋肉痛が遅くなる…そのようなことが言われるのは日本だけらしいです。
むしろ、ほとんど変わらないというデータはいくらでもあります。
そのうちの一つに2007年に若年者の男性と高齢者の男性に筋肉痛が起こるような運動をさせてその筋損傷の程度を比べるという実験が行われたのですが、そのエクササイズに対する筋痛の時期もほとんど一致しています。
さらに面白いことに同程度の強度のエクササイズであれば、筋損傷の程度はolderの方が小さくなるといわれています。
そのメカニズムは完全にはわかっていないのですが、高齢者は、自分で全力を出しているつもりでも筋力を出し切れていないということが往々にあるみたいです。
しかし、この論文では高齢者は筋肉痛の時期は高齢者の方が長引くという報告もしています。
年齢によって筋肉痛が遅れて出るのではなくて、治るのが遅くなるのです。
では、なぜ、日本では年をとると筋肉痛が遅れてくるというように言われるのでしょうか?
ここからは、確固たる証拠があるわけではないので推測になるのですが…。
まず、意外かと思われるかもしれないですが、筋肉痛のピークというのは、運動の翌日ではなく、2日後という風に言われています。
しかし、久々に運動をしたり、普段使わない筋肉をグワーっと伸ばされたりするとその翌日、早いときにはその日の夜に筋肉痛になったりします。
私も、昼間、チンニング(懸垂)などで背中を、追い込んだときは、夜には緩やかな筋肉痛になったりします。
どういうことかというと、その筋に対し強度が強ければ強いほど筋痛は早く現れるのです。
「痛み」に関してではないのですが、強烈な筋への刺激ほど、その修復反応(筋損傷の間接的マーカーによる)が早くなるという論文が数件あります。
これは、生体の防衛機能の一つで、シリアスな損傷ほどその緊急性が高まり、免疫系の反応が高まるのだと考えられます。
年齢を重ねるにつれ、自分の体をいたわり、いわゆる無茶をするような運動、行為をすることがなくなるからではないでしょうか?
もしくは、無茶をしているつもりでも、実はかなり脳が力をセーブしていて筋にダメージを与えにくい状態になっている。
これらによって、筋へはマイルドな刺激がいき、比較的ゆっくりな反応が起こるのではないでしょうか?
日本だけっていうのは全く謎です^^
【今日の一句】
翌日に 筋肉痛が 来たことが
嬉しく感じ ルルルルルルルン(字あまり)
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