こんにちは。
「研究」と「現場」のハイブリッドトレーナー
比嘉一雄(ひがかずお)です‼
今日は、我が心の師、谷本道哉さんの本【筋トレまるわかり】に載っていた話について書こうと思います。
※この本は良本です。トレーニングに興味のある方は一度読んでみてください。
さて、今回のテーマは「脂肪と体脂肪」についてです。
皆さんは、成分としての脂肪が1gあたりどのくらいのエネルギーを保有しているかご存知ですか?
択一にしてみましょう?
①7.2kacal
②7.6kcal
③9.5kcal
④14.4kcal
⑤15.2kcal
⑥19kcal
正解は③の9.5kcalです。
よく巷では、「脂肪は1gあたり9kcal、でも体のなかにある脂肪組織ってのは水分を約20%
含んでいるから1gを減らすには7.2kcal(9×0.8)燃焼させる必要がある」というう風に
言われています。
しかし、この理解は少しずつズレていて、実は正解じゃないんです。
まず、脂肪というのは「成分的に」は1gあたり9.5kcalのエネルギーをもっています。
しかし、人が脂肪を摂取した場合、吸収率95%を考慮する必要があるので、
体内に蓄積される脂肪は1gあたり9kcal(9.5×0.95)になるのです。
なので、身体の中に取り込まれてしまった脂肪を考えるときには、
もう吸収率を考える必要はありませんので、1gあたり9.5kcalと考えなければなりません。
では、またまた問題です。
蓄積された脂肪細胞を1g減らすためにはどのくらいのエネルギーを消費すべきでしょうか?
①7.2kacal
②7.6kcal
③9.5kcal
④14.4kcal
⑤15.2kcal
⑥19kcal
正解は・・・・
⑤番です。
ええっ!なんでやねん!
北九州弁でいうと「なんでかちゃ!!」※今日のいいとも増刊号になんか出てましたね^^
と思う方がたくさんいると思います。
なぜ、15.2kcalになるのかと申しますと、
脂肪細胞は1gあたり7.6kcalとなります。(9.5kcal×0.8)
さらに、通常、エネルギーの供給率というのは糖質と脂質で半々だと言われています。
(ややこしくなるので運動強度を考慮しないものとする)
ですので、脂肪細胞1gの7.6kcalを減らそうとすると
実質的には、その倍の15.2kcalを消費する必要があるのです。
脂肪を減らすのって大変ですね。
さらに、意地悪なことを書きます。
よく、ジムなどにおいてあるインピーダンス測定法によって
身体測定をすると体脂肪率が出てきます。
それと同時に、筋肉量、体脂肪量なども出てきます。
本日最後の問題です。
この出てきた「体脂肪量」1gを減らすために必要な消費カロリーはどれでしょう?
①7.2kacal
②7.6kcal
③9.5kcal
④14.4kcal
⑤15.2kcal
⑥19kcal
もう分かりますよね?
正解は⑥です。
あの値は、インピーダンス法といって、電気を体内に流した時の抵抗の値によって
体重を身体密度で除して出された値なので、細胞内の水分もすべて無視して考えることができます。
さらに、体内に蓄積された脂肪なので、吸収率を考慮する必要もありません。
なので1gあたり9.5kcalとなります。
さらに上述通り、エネルギーの供給率を考慮すると、その2倍の19kcalとなるのです。
いやぁ。本当に大変ですね!
でも、古来からの不変の事実です。
さて、本日、7月18日の21:00からの「エチカの鏡」に出演します!!
タモリさん、ケンドーコバヤシさん、草刈民代さん、道重さゆみさん、高島彩さん(アヤパン)に
スロトレを教えてきましたぁ。
【今日の一句】
こんなにも しぶとかったのね 体脂肪