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【ハードワーク】ラグビーとパーソナルトレーニング

2015年、ラグビーワールドカップ、イングランド大会の
日本に感動。

【ハードワーク】

どこの国よりもハードな準備をしてきた。
そう断言したエディ・ジョーンズHC。

物事には因果がある。
しかし、因と果が同サイズとは限らない。

ラグビーへの尊敬と感謝の気持ちを込めて。

3月に発売させていただいた、
『仕事でモテる男はなぜ、筋トレをしているのか』(かんき出版 1404円)
でラグビーとパーソナルトレーニングについて書かせていただいた
「おわりに」を編集者の了解をいただいたので掲載させていただきます。

仕事でモテる男はなぜ、体を鍛えているのか?

【おわりに】

昨年、高校・大学の大先輩、松山吾朗さんが指導している
横須賀高校ラグビー部にトレーニング指導に行ってきました。

「なぜトレーニングをするのか」

「どうやって競技に活かすか」

などの講義をして、その後、ウエイトルームでのトレーニング。
講義のときはおとなしかった学生も、「めっちゃキツイ!」「もうダメ!」と大騒ぎでした。
そんなエネルギーいっぱいの学生たちの姿を見て、改めて感じました。

「やっぱりラグビーが好きだ。頑張っている人が好きだ。」

ラグビーは、両チームの選手が公平な立場で獲得できる状態=イーブンボールになることが多い競技です。
ボールがタッチラインの外に出たときは、
タッチラインに直角に両チームの選手が1列ずつ並び、
ボールを出したチームの相手側の選手がボールを投げ入れます。
必ず相手と正対して、真ん中にボールを投げます。
自分の味方のほうに投げてはいけません。
スクラムにしても、組んだ真ん中にボールを入れるのがルールです。

毎回イーブンの状態から再開されるので、常に力勝負になります。
そのためラグビーは強いチームは必ずといっていいほど勝ちます。
野球やサッカーは、言ってしまえば「まぐれ勝ち」がありますが、
ラグビーには大番狂わせというものがほとんどありません。

私は「Evidence(根拠) of Science(科学) Using(使う) method」の頭文字をとった
「えびすメソッド」を提唱していますが、これは科学的根拠を使ったメソッドのことです。
科学的根拠というのは、
実験の手法の「信頼性」「妥当性」、結果の「再現性」、「統計的な処理」によって、
「たまたま」の可能性をできるだけ排除した、信頼のできるものです。
言うならば「ほぼ不変」のもの。

この方法を作り出したのも、ラグビーによって「まぐれがない」
という原理原則を学んだからです。

しかしラグビーが示してくれたのは、原理原則の重要性だけではありません。
ご存じのとおり、ラグビーボールは楕円形です。
そのためキックしたときにボールがどちらに転がるかわかりません。
それでも、ラグビーに関わる選手も監督もみんな信じています。

「ボールは努力したほうに転がる」

と。

まったく科学的な根拠はありません。
ただ、競技に携わり続けていると、自然にそういった思いを抱くようになるのです。

私はパーソナルトレーナーとしてさまざまなクライアントと出会ううちに、
あることを目の当たりにしてきました。
それはラグビーで学んだことと同じように、
「努力は必ず報われる」と前向きに信じられる人が、
体づくりを成功させ、さらに人生の成功者となっていくことです。

皆さんもまっさらな心でトレーニングに取り組み続ければ、
人生を変えることができると思います。
未来の自分のために、最初の一歩を踏み出しましょう!

この本の執筆にあたり、多くの方に支えていただきました。
多くの気づきをくださったクライアントのみなさん。
誰が見ても「オオッ!」と思う体に変身し、
この本のカバーモデルになってくれた林隆臣さん。
どこでも駆けつけてくれた編集の今駒菜摘さん。
そして、この本を手に取ってくれたあなたに、感謝の気持ちを込めて。

2015年3月    比嘉一雄

仕事でモテる男はなぜ、体を鍛えているのか?

【今日の一句】
このラッキー ハードワークが もたらした

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