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「体幹」とか「ファンクショナルトレーニング」とか・・・1

体幹って?

近年、トレーニング系の雑誌だけでなく、多くのメディアにおいて
「体幹」もしくは「コア」という言葉が使われています。
それは近年の研究から、
身体運動において、
体幹の筋群を強化することによってパフォーマンスが向上する
と言われてきたからです。

しかし、このコアや体幹という言葉、
一体、ヒトのカラダでいうとどこを指しているのでしょうか。
体幹とは文字通り「体の幹」の事です。

幹というのは枝やその先にある葉や花を支える器官であります。
ヒトのカラダでいうと、枝は腕や脚であり、それを支える幹は胴体という事になります。
胴体の筋肉を体幹筋群、コアマッスルなどと言われたりします。

体幹の筋肉とは?

体幹の筋肉にどのような筋肉があるかと言いますと、
脊柱を前から支える腹筋群(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋など)と
脊柱を後ろから支える脊柱起立筋などがあります
これらの筋肉が拮抗的に働いて体幹を固定、安定させているのです。

なぜ、体幹の筋肉が必要なのか?

ゴルフはクラブを持った腕によって、サッカーは脚によってと、身体運動、
特にスポーツのほとんどは、腕や脚によって行われます。
では、なぜ体幹の筋肉が必要なのでしょうか?
それは、1997年にHodgesらによって、
「腕や脚を動かす課題を与えると、それよりも先行して体幹の筋肉が活動する」
ということが明らかにされたからなのです。
四肢の運動を行う前に、土台をしっかりさせるという特性が動物には備わっているのですね。
それから、体幹トレーニングやコアトレーニングの重要性が謳われるようになってきました。

体幹のトレーニングだけでいいのか?

では、体幹トレーニングだけでいいのでしょうか?

「体幹をトレーニングすれば、パフォーマンスが良くなる。
 じゃあ、体幹のトレーニングだけしておけばパフォーマンスは良くなるのではないか。」

そう思われる方も多いかもしれません。
しかし、注意しなければならないのは、
体幹筋群はあくまでも土台、「幹」なのです。
スポーツにおいて仕事をするのはその先の「枝」なのです。
「枝」の力を最大限に引き出すという役割はありますが、
「枝」の能力以上の仕事を引き出すことは幹にはできません。

ですので、体幹筋群のトレーニングはスコアアップのための筋力トレーニングの一部であり
全てではありません。

ベンチプレスやスクワットなどの
腕や脚に関係する筋肉のトレーニングも絶対に重要になってきます。

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【今日の一句】
ミッキーが 全てじゃないよね 夢の国

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