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良い姿勢を作るには

良い姿勢とは何か?
「良い姿勢」という言葉を、普段からよく耳にしますが、科学的に定義された良い(正しい)姿勢というものは、実はありません。
ただし、「○○に適した姿勢」や「自然な姿勢」、反対に「悪い姿勢」というものはあります。
ヒトの自然な姿勢とは、緩やかなS字を描いた脊せき椎つい(背骨)の上に頭が乗っている状態です。
頭の重さは体重が70kgの人で約5kgあり、背骨の真上にあることで重たい頭を最小限の力でうまく支えることができるようになっています。
背骨を細かく見ると、それぞれに動かすことのできる7個の頚けい椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨が並んでいます。
仙骨は体幹と下半身を連結する骨盤の一部で、背骨と骨盤とは連動して動くようになっています。
そのため、姿勢を調節するには背中という一つの塊を動かすのではなく、背骨の一つ一つと骨盤を上手にしなやかに動かすということが必要になります。

悪い姿勢によって起こる症状
自然な姿勢が大きく崩れると様々な健康上の問題が起こってきます。
健康に問題を引き起こす「悪い姿勢」の代表例を示します。
極端に背中が丸くなると(猫背の状態)、胸部や腹部の臓器を圧迫して呼吸が浅くなる、心拍数が上昇する、消化器の働きが悪くなるなどの問題が起こってきます。
また、頭が前に行きすぎると、重たい頭を支えるために首や肩の筋肉が過剰に働き、肩こりや頭痛の原因となります。
さらに、この姿勢では肩甲骨をうまく動かすことができず、作業を手先だけで行うようになり、肩甲骨まわりの痛みの原因となります。
そして、座っているときに左右の坐骨への荷重が極端に違うと、側弯を助長することになります。
猫背の状態は座っているときに特にとりやすい姿勢です。
デスクワークなどで長く座っていることが多い場合、座る姿勢を意識して整えようとすることが重要になります。

姿勢のコントロール法
座って何か作業をするときは、立っているときの自然な姿勢に比べて、どうしても少し前かがみになります。
しかしこれは作業をするのに適した姿勢で、同じ前かがみでも悪い姿勢の代表でもある猫背の状態とは違います。
作業をするときの前かがみは、骨盤が立っている(前傾)状態ですが、猫背は骨盤が後傾して背中が丸くなった状態です。
骨盤と背骨は連動しているので、骨盤が後傾すると、姿勢全体が崩れてしまうのです。
たとえ姿勢が崩れていても、その状態に慣れていると人はそれが楽に感じ、自分の姿勢が崩れているのに気づくことができません。
そこで、15~30分ごとに意識して自分の姿勢を確認してみましょう。
始めのうちは意識しないと姿勢の崩れに気付かなくても、自分の姿勢を意識することで徐々にどの様な姿勢を取っているか気付けるようになります。
身体のセンサーを磨き、上手く働かせる様になることで姿勢をコントロールできるようになりましょう。